派遣に関することについて(6)
派遣労働者の相談の多くは、労働組合があれば解決できる問題がほとんどです。しかし、雇用が不安定で団結しにくいこと、各地に散らばっていて派遣会社を単位にした組合が困難であること、実際に働く派遣先では外部社員として労働組合に加入できないことなどが、労働組合結成、加入を困難にしています。派遣には、常用型と登録型があります。常用型は、一般の労働者と同様に、派遣元と期間を定めない労働契約を結んで長期に雇用されます。
あちこちの派遣先に派遣されますが、派遣期間が終了しても、派遣元との労働契約は継続します。継続雇用を前提とする社会保険や有給休暇などの権利も、一般の労働者と同様に保障されます。常用型は、比較的にトラブルが少ない雇用形態といえます。これに対して登録型は、派遣先が見つかれば派遣元との間で短期の期間を定めた労働契約を締結します。派遣期間がそのまま派遣元との労働契約の期間になり、派遣期間が終われば派遣元との労働契約も終了し、登録状態に戻ります。
派遣元への登録段階は紹介待ちで、原則として賃金や雇用の保障がありません。実際には派遣労働者のほとんどは、複数の派遣会社に同時に登録して、紹介を待っています。
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